桜庭一樹 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 です。

七竈 「ななかまど」と読みます。主人公の名前です。女の子です。驚くくらいの美人さんです。で、とりまく周りの大人たちなのですが数えていかないと、7人が良く分かりません。
語りは、七竈、七竈の母、ビショップ(犬)、雪風、雪風の母、くらいでしょうか。ビショップがいい仕事してます。元警察犬で、年を取ったので引退して七竈の家に引き取られてきます。なので話の途中から参加してくるのですが、登場人物をきっちり見ていて読者的な視点になります。
七竈と雪風の恋物語~・・と思いきやうまくいかず。【どちらも】驚くくらいの美少女美少年です。お互いにそれに気づき、回りの大人たちもそれに気づき・・・物語としてはよくある話なのでしょうが悲しくなりますね。
解説まで読んでから、著者が女性だって知ったのですが、確かにそう言われてみたら女性ぽーいの作品でした。目次はいくつかありますが、最初の「辻斬りのように」と、最後の「ゴージャス」が特にそう感じますね。「これが男から書けていたのかーっ」とおもってすごいなと思ってたんですけども違いました('Д')
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