伊坂幸太郎 「砂漠」です。
ひさしぶりに伊坂作品を読みましたが、やっぱり僕にいちばんあっているというか
ホントに楽しく読めます。でまた感動する!

大学の新歓コンパで会った5人、東堂、西島、南、北村、鳥井
鳥井以外で、東西南北が完成しそれに気づいた西嶋が強引に麻雀をやろうとします。そこから始まった彼ら5人の大学の4年間を描いた作品です。
てか、「春」「夏」「秋」「冬」「春」の5編で出来ているんですが、文字通り読んじゃうと、1年間の話かと思ってしまいますがちがってて、4年通して、春にあった出来事、夏にあった出来事。秋にあった、冬にあったという具合なんですね。最後の冬の話のところに来るまでこれに気がつかなくって、東堂がいろんなおところ付き合いまくる話とか短期間でドンだけ乗り換えてるんだよ(笑)とか思ってました( `ω´*)
この作品には、サン=テグジュベリとかニーチェとかの言葉がたくさん出てきます。ホントにいい事いってます。泣きそうです。
西嶋というキャラクターがとっても強く、笑っちゃうんですが、彼が言う言葉言葉がとても胸に突き刺さるんですねー。中にはきれいごと過ぎるとか偽善だと感じるところももちろんなるんですが、、、それでも。この西嶋は口だけの男とは違いとてもかっこいい人でした。いやかっこ悪い人か!?(笑)
文中からすこし引用
「そうやって賢いフリをして何が楽しいんですか。この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何もしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れてる馬鹿ばっかりですよ」
あと学長の言葉
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」って行ったんですが、上のサン=テグジュベリの言葉そのまんまだったらしい、学長パクリ(笑)
ちなみにタイトルの砂漠は、社会のこと。大学はオアシスと表現されてますね。
内容(「BOOK」データベースより)
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
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